2010年4月13日火曜日

スペインの失業率は、現在 18'8%

2010年04月13日火曜日15:37 曇り、最低気温;08ºC、最高気温;13ºC、BARCELONAから
スペインの失業率は、現在は、18'8%で、年末には、20%くらいには昇るだろうと予想されている。
スペインは、昔からヨーロッパの中では、最も失業率が高い国である。ドイツのようには、
工業があまり発達しておらず、フランスのようには、農業がしっかりしておらず、欧州連合の
農業生産過剰抑制政策で、スペインお得意のワインの生産も減産されて、農業労働人口が、
かなり減った。資本家も、金利の良かった銀行にお金を預けて、あんまり産業に投資してこなかった。
観光産業は、ホテルや、食楽店(レストラン)などは、春から、夏や、秋などのかけての、4月、5月ー
10月のあいだの6カ月くらいで、大部分のホテルや、(食楽店)レストランなどは、半年位は、
店を閉めてしまう。庶民の夢である自分の家を持つことに、建設業界が乗っかって、じゃんじゃん
住宅を建ててきた。人口4700万0000人のスペインには、住宅が、2300万0000戸数あまりも、
建設されてきてしまった。一部の人は、住宅を"投資"と考えて、住宅を買って、しばらくして、
値上げしてから、その買った住宅を売って、利ざやで儲けるひともいる。楽して金儲けをしようという
ずる賢い考え。アメリカ合州国から始まった金融危機で、銀行が家を買いたい人にお金を貸さなく
なり、貸しぶりがでてきて、住宅が売れなくなった。数百万戸数の住宅が売れないで、焦げ付いている。
それで建設業界では、倒産などが増えて、会社が潰れたり、仕事が失くなって、労働者を解雇する
企業が増えている。建設業は、住宅が売れると、利ざやが大きい。売れないと、借金に苦しむ。
このごろ建設会社が、どんどん潰(つぶ)れている。だから建設労働者の失業者がずんずん増えている。
俺の知り合いにも、もう2'3年も仕事を探している建設労働者の失業者を知っている。別のひとは、
市役所の職業訓練所に通って、別の仕事を探して見たが、かなり難しいようだ。彼はもう年齢が50歳
以上という事もあるが。また別のドイツ人の知り合いのステフアンは、仕事を探しているが、
まったく見つからないようだ。彼の妻が食楽天(レストラン)の料理人をしていたが、今年はまだ
仕事が見つからず、親にお金を送ってもらって、きゅうをしのいでいたが、結局仕事が無いので、
一時 ドイツに帰ってしまった。
スペインは、自動車産業が結構 発達していて、その自動車生産台数のうち大部分は、国外に輸出
している。ヨーロッパの不況で自動車があんまり売れずに、自動車企業は、生産調整して、減産して
一部の労働者を首切りしている。賃金の安いポーランドや、ルーマニアや、チェコなどの東
ヨーロッパに、工場を移転している企業もある。スペインは、労働組合が強いので、労働条件の
柔軟さに、欠ける所があるようだ。また。労働組合が、社会党系の労働組合と、共産党系の労働
組合と、独立系の労働組合があるので、最低 3つの労働組合と、企業は交渉しないといけない。
働く人も、あくせく働かないで、いい加減に働いている人が多い。だから不良品も多いようだ。労働時間も朝10:00ころに、30ふんくらい朝食を採る
習慣がある。みんな朝は、牛乳入りコーヒーだけを飲んで、それだけでは、昼休みの始まる13:30ー14:00
までには、お腹が持たないので、10:00から11:00頃にかけて、30分くらいの休憩をとって、ボカディリリョ
と呼ばれる、パンのサンドウィッチみたいなものを、ほおばるのが、普通だ。建設現場などは、朝08:00から
仕事を始めるので、みんな、10:00には、いったん仕事を中止して、ボカディリリョをほおばるか、カフエ
などで、サンドウィッチなどの軽食をとる。ちなみに 建設現場の労働時間は 、08:00ー13:00、
15:00ー18:00と昼休みが少し短い。冬は、日が短いので、なるべく日の明るいうちに仕事を済ませようと
するかららしい? 普通の商店の営業時間は09:00(09:30)ー13:00(13:30、14:00)と、17:00(17:30)
ー20:00(20:30、21:00)が多い。だから最低14:00〜17:00までは、3時間の昼休みになる。
それに欠勤する人が、とても多い。なんかあると、無理せずに直ぐに仕事をやすむ。合計すると
かなりの時間が、労働され無いむだな時間になってしまうらしい。会社にとっては、かなりの人件費の損に
なる。だから全体としてスペインの生産性は、かなり低くなってしまう。結果、スペイン製品は、品質が
良くなくて、値段がちょっと高くなってしまうと俺は思う。ドイツ製品は、高いけれども、品質が
非常に良い。中国製品は、品質は良くないけれど、値段がすごく安い。スペイン製品は、高かろう、
悪かろう、の良くない見本みたいなもんだ。スペインの失業率の高さは、その国民性に根差して入ると思う。
まあ そんなに あくせくしなくてもいいと 思うけど。でも最近は不況のせいか、眉間にしわを寄せて、
しかめっ面で、厳しい顔をしている人がおおいなあ······。仕事のない人が増えているせいか、ちょっと
世知辛い雰囲気になってきたようだ。でも、失業保険をもらって、闇で働いている人もいるので、スペイン
人のたくましさには、だいじょうぶだと安心?をくくっているけど。今回は、不況はもちょっときびしい
みたいだ。失業保険が切れて、家族全員が収入の無い人が増えている。キリスト教の次善団体のカリタス
などが、無料で食糧を提供している。スーパーなどから売れ残りの期限切れなどのまだ食べられる食べ物
などをもらってきて、貧しい人や、失業で困っている家族に食料を提供している。GIRONAでは、
食料をもらいに来るひとが倍増して、食糧の提供を中止するとか、しないとか、話題になっている。

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