2011年7月20日水曜日

スペインでの日本人旅行者の盗難被害の多発に注意!

スペインでの日本人旅行者の盗難被害の多発に注意!スペインで日本人旅行者が盗難に会う機会が多いようだ。バルセロナの地下鉄では、確認されているだけで、やく30組の150人あまりの集団スリ団が、特に外国人観光客を狙って活動しているので、十分に注意して欲しい。バルセロナを訪れた日本人の個人旅行者のやく3割くらいが、地下鉄車内での、おもにルーマニア人を主にした集団スリの窃盗被害に遭っているらしい。偽警官事件(警官を装って、旅券などを調べる振りをして、クレジットカードや金銭を抜き取り、盗む。)もまだまだ 被害にあっているようだ。 スペインを訪れた日本人旅行者の盗難事例や、注意は、在スペイン日本大使館の日本語のページに出ているので、スペインを訪れようとする日本人旅行者は、是非 読んでください。

Embajada del Japon en Espanya
http://www.es.emb-japan.go.jp/japones/index.htm

安全情報
·治安関連情報
安全情報·
治安関連情報
2011年07月19日発表 過去1ヶ月間の主要な邦人被害例を更新しました。
http://www.es.emb-japan.go.jp/japones/anzen_kako_2011.htm

過去1ヶ月間の主要な邦人被害例 (2011年)...水平線
1月の主要な邦人被害例
地域名

日付
被害内容
日付
被害内容
日付
被害内容
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6月の邦人被害
当館及び在ラスパルマス駐管轄区域内で確認された6月の邦人被害は次のとおりです。類似の被害に遭わないよう、引き続き十分な注意をお願いいたします。
マドリード
6月8日(水):スリ
午前11時頃、邦人女性旅行者が、地下鉄オペラ駅からソル駅に移動中、気付かない間に鞄から旅券を抜き取られた。
6月15日(木):スリ
午後8時半頃、邦人男性旅行者が、アトーチャ通りのレストラン前でメニューを見ている間に、ショルダーバッグから旅券等が入った財布を抜き取られた。
6月29日(水):スリ
午後2時頃、邦人男性旅行者が、マジョール広場とソル広場の間の路上で、気付かない間にショルダーバッグのファスナを開けられ、財布を抜き取られた。
6月30日(木):スリ
午前11時頃、邦人女性旅行者が、マジョール通りを歩行中、気付かない間に鞄から財布を抜き取られた。
セビリア
6月18日(土):スリ
午後12時半頃、邦人男性旅行者が、大聖堂内で、気付かない間に、上着のポケットから現金等を抜き取られた。
6月22日(水):スリ
午後2時頃、邦人女性旅行者が、服飾店店内で、気付かない間に鞄のファスナーを開けられ、旅券等が入った財布を抜き取られた。
ビルバオ
6月18日(土):スリ
午後10時半頃、邦人男性旅行者が、市内バルで飲食中、気付かない間に上着の内ポケットから旅券を抜き取られた。
5月の邦人被害
マドリード
5月6日(金):スリ
午後8時頃、邦人男性旅行者が、気付かないうちにバックパックから旅券等が入った貴重品袋を抜き取られた。
5月19日(木):スリ
午後4時頃、邦人男性旅行者が、地下鉄5号線車内で、気付かないうちにズボンの前ポケットから旅券等を抜き取られた。
5月27日(金):首絞め強盗
午後5時45分頃、在留邦人女性が、リベラ・デ・クルティドーレス通りを地下鉄アカシアス駅に向かって歩いていたところ、突然後ろから首を絞められ、気を失っている間に、財布やカメラ等が入ったショルダーバッグ及び手提げ鞄を盗まれた。
セビリア
5月5日(木):スリ
午後10時半頃、邦人男性旅行者が、人通りが多い通りを歩行中、気付かないうちにショルダーバッグのチャックを開けられ、中から旅券を抜き取られた。
4月の邦人被害
マドリード
4月5日(火):置き引き
午後9時頃、在留邦人男性が、セラーノ通りにあるレストランのテラスにおいて複数名で食事中、足下に置いていた財布等が入った鞄を置き引きされた。
4月6日(水):置き引き
午前8時半頃、邦人男性旅行者が、地下鉄サン・ベルナルド駅付近のホテル前で喫煙中、傍に置いていた旅券等が入った鞄を置き引きされた。
4月12日(火):置き引き
午前7時半頃、邦人女性旅行者が、バラハス空港付近のホテル内レストランで朝食中、席を離れている間に、置いておいた鞄を置き引きされた。
4月28日(木):スリ
午後1時頃、邦人男性旅行者が、デポット神殿付近の路上で、身体障害者のための募金を募る振りをして近づいてきた3人組の女に、身分証明書を提示することを求められ、応じている間に財布から旅券等を抜き取られた。
4月28日(木):置き引き
午後2時頃、邦人男性旅行者が、バラハス空港第2ターミナル出国ゲート付近でメールを打っている間に、横に置いておいたポケットに旅券等が入ったジャケットを盗まれた。
4月29日(金):スリ
午後10時頃、邦人男性旅行者が、地下鉄ソル駅とサン・ベルナルド駅間の車内で、男女数名に囲まれ、鞄から旅券等を抜き取られた。
セビリア
4月20日(水):スリ
正午頃、邦人女性旅行者が、大聖堂付近の路上で、気付かない間に鞄から財布を抜き取られた。
ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ
4月27日(水):ひったくり
午後2時半頃、邦人女性旅行者が、市内路上で、前方からバイクに乗って近づいてきた男に旅券等が入った鞄をひったくられた。
3月の邦人被害
マドリード
3月11日(金):スリ
午後6時頃、在留邦人男性が、地下鉄グスマン・エル・ブエノ駅での乗り換え時、気付かない間に鞄から財布をすられた。
3月13日(日):置き引き
午前2時頃、邦人男性旅行者が、チュエカ駅付近のバルで飲食中、気付かない間に足下に置いておいた旅券等が入った鞄を置き引きされた。
3月16日(水):置き引き
午後2時頃、邦人女性旅行者が、スペイン広場のカフェで食事中、気付かない間に置いておいた鞄から旅券や貴金属が入った小物入れを盗まれた。
3月18日(金):スリ
午後10時頃、邦人女性旅行者が、バラハス空港ターミナルビルから外に出てバスに乗るまでの間に、旅券をすられた。
3月18日(金):置き引き
午後10時半頃、邦人男性旅行者が、市内レストランで食事中、気付かない間に旅券等が入った鞄をとられた。
セビリア市内
3月16日(水):置き引き
午後3時半頃、邦人女性旅行者が、市内のカフェで飲食中、気付かない間に椅子の背もたれにかけておいた旅券等が入った鞄を置き引きされた。
2月の邦人被害
マドリード市内
2月1日(火):スリ
午後1時半頃、邦人女性旅行者が、バラハス空港から地下鉄に乗り、ソル駅に到着するまでの間に、鞄から旅券をすられた。
2月4日(金):ひったくり
午後9時半頃、邦人女性旅行者が、トレド通りにあるレストラン前路上でバスに乗ろうとした際、後ろから近づいてきた男に、たすき掛けにしていた鞄をひったくられそうになり抵抗したところ、男は取り出したナイフで鞄のベルトを切り、鞄を奪い取り走りさった。
2月8日(火):置き引き
午後4時頃、邦人女性旅行者が、レティーロ公園の芝生に寝転がっていた際、横に置いた旅券等が入った鞄から目を離した隙に置き引きされた。
2月10日(木):スリ
午前10時半頃、邦人女性旅行者が、地下鉄アントン・マルティン駅にてリュックが開いていることに気付き、中を確認したところ、旅券等が入ったポーチがなくなっていた。
2月11日(金):置き引き
午前7時半頃、邦人旅行者夫婦が、バラハス空港付近のホテル内レストランで食事中、席に旅券等が入った鞄を置き、席を外している間に置き引きされた。
2月12日(土):偽警官
午前11時頃、邦人男性旅行者が、ドクトル・エスケルド通りにあるホテルから出て歩いていたところ、後ろから近づいてきた車に乗っていた2人組の男に警察手帳のようなものを提示され、麻薬と偽札の検査と称して財布を見せるように言われて、応じたところ、気付かない間に現金500ユーロを抜き取られた。
2月14日(月):置き引き
午前11時半頃、邦人女性旅行者が、コルテス広場にあるカフェで食事中、足下に置いた荷物から目を離した隙に置き引きされた。
2月14日(月):置き引き
午後8時半頃、邦人女性旅行者が、フアン・ペレス通りにあるホテル内レストランで食事中、気付かない間に、椅子にかけていた旅券等が入った鞄を置き引きされた。
2月27日(日):スリ
午後2時頃、邦人男性旅行者が、ルチャーナ通りにあるレストランから通りに出た際、3人組の男と軽くぶつかった際に、ウエストポーチに入れていた旅券をすられた。
1月の邦人被害
マドリード市内
1月5日(木):スリ未遂
午後、在留邦人女性が、フエンカラル通り周辺で買い物中、気付かない間にショルダーバッグの側面後ろ部分を刃物で切断されたが、内容物は取られなかった。
1月13日(木):スリ
午前7時半頃、在留邦人女性が、地下鉄8番線ヌエボス・ミニステリオス駅で乗り換えした際に鞄から旅券等が入った財布をすられたことに気付いた。
1月13日(木):置き引き
午後19時45分頃、邦人女性旅行者が、カピタン・アヤ通りにあるレストランで食事中、隣の席に置いた荷物から目を離した隙に置き引きされた。
1月18日(火):偽警官
午後4時頃、邦人女性旅行者が、ショッピング・センター「ラス・ロサス・ビレッジ」で、警察官を名乗る男性(警察手帳のようなものを提示)に、荷物検査と称して鞄の中を見られ、財布から現金をすられた。
マラガ
1月18日(月):スリ
正午頃、在留邦人女性が、エステポナ・レアル通りの衣料品店内で、気付かない間に鞄を開けられ財布を盗まれた。
ビルバオ市内
1月21日(金):置き引き
午後7時半頃、邦人男性旅行者が市内ホテルのレセプションにて同僚と打ち合わせ中、隣に置いた荷物から目を離した隙に置き引きされた。
ムルシア市内
1月28日(金):置き引き
午後4時頃、邦人女性旅行者が市内レストランで食事中、隣の席に置いておいた旅券等が入った鞄から目を離した隙に置き引きされた。
2010年の邦人被害例2009年の邦人被害例2008年の邦人被害例2007年の邦人被害例2006年の邦人被害例2005年の邦人被害例
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安全の手引き(2011年版)
http://www.es.emb-japan.go.jp/download/anzennotebiki2011.pdf


4.邦人被害状況
2009年における在スペイン日本国大使館及び在バルセロナ総領事館が把握している邦人被害件数は509件であり、前年の457件と比べ若干減少していますが、邦人旅行者の増加に伴い、被害件数は中長期的には依然増加傾向にあります。
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犯罪の内訳は、スリ及び置き引きによる被害が圧倒的に多く、全体の約75%を占めており、続いて首絞め強盗(特にマドリードで発生)、ひったくり等の強盗が約7%となっています。また、バルセロナ及びマドリードにおいて偽警官による事件が増加傾向にあり十分な注意が必要です(バルセロナでは昨年1年間で30件以上の発生が確認されています)。近年、特に被害の増加が顕著である犯罪は置き引き及びスリです。
また、一時期、「スペイン=危険」というイメージをもたらした首絞め強盗ですが、2010年においては14件(マドリード:12件、バルセロナ:2件)と、発生件数が非常に多かった2000年の353件と比べ、大幅に減少しています。これは、スペイン政府が、日本人観光客の被害者を減らすために非常に協力的に取り組んだ結果です。
当館におきましては、首絞め強盗が発生する度に発生状況等を警察に通報し、これに対し警察では、首絞め強盗が多発している場所の警備やパトロールを強化し、警察当局自らが作成した日本語の安全パンフレットを主要なホテルや駅、バスターミナルに置いて注意喚起を行っています。この他、マドリード市では夏のバカンスシーズンや年末年始には、外国人観光客のための移動交番を設置しています。また、外務省ホームページによって注意喚起し、あるいは日本の旅行業界や旅行出版会社のご理解・ご協力を得て、旅行ガイドブックには、スペインでの犯罪予防のためにかなりのページを割いて頂いた結果だと思います。
しかしながら、首絞め強盗の件数は、2009年の6件と比較すると倍増しており、今後とも十分な注意が必要です。
このように凶悪な犯罪は減少傾向にありますが、未だ年間500件以上の邦人被害が確認されています。中には被害者の不注意に起因すると思われる被害も多く見受けられます。被害に遭ってはせっかくの旅行が台無しになってしまいます。隙があれば襲われる可能性が高くなるという心構えを常に持ち、服装に気をつけ、人通りの少ない道を避け、団体行動を心掛けるようお願いいたします。特に被害の多い置き引きやスリへの対策としては、常に自分の荷物に注意を払うよう心掛けるとともに、自分の周囲にて気を引くようなことが起きた場合、まず持ち物をしっかりと確認することが肝要です。
また、具体的な邦人被害例につきましては、毎月、在スペイン日本国大使館ホームページ「治安情報」の中の「邦人被害例」に掲載していますので、ご参照ください。
◇ 2010年における事件別邦人被害件数(スペイン全土)
置き引き:スリ:250件、131件、ニセ警官:34件、ひったくり:23件、車上狙い:22件、首絞め強盗:14件、その他(侵入盗、詐欺等)35件、計:509件
2000年以降の被害件数の推移(括弧内は首絞め強盗の被害件数)
2010年:509件(14件)
2009年:457件(6件)
2008年:461件(10件)
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2007年:545件(21件)
2006年:416件(31件)
2005年:392件(49件)
2004年:397件(67件)
2003年:429年(112件)
2002年:465件(149件)
2001年:587件(290件)
2000年:652件(353件)
(1)被害発生場所
(イ)マドリード
地下鉄車内及び駅構内(特に空港と市内を結ぶ8番線(ピンク色の路線))、スペイン広場、マヨール広場、プエルタ・デル・ソル、王宮、サンティアゴ・ベルナベウ・サッカー場付近、プラド美術館周辺、レイナ・ソフィア美術館周辺、グラン・ビア通り付近、空港、駅、バスターミナル、ホテル内ロビー及びレストラン等観光客の多く集まる場所において、スリや置き引きが多発しています。
また、グラン・ビア通りなどの大通りやラストロ(蚤の市)から一本外れた人通りの少ない道において、首絞め強盗やひったくりが発生しています。
昨今、ファーストフード店、洋服店、百貨店等、店内での接到事件が多発していますので、屋内であっても十分な注意が必要です。
また、市内各所の路上において私服警官を装った偽警官による詐欺事件の発生も確認されています。
(ロ)バルセロナ
サンツ駅及びカタルーニャ駅などの地下鉄駅構内及び車内、北バスターミナル、ランブラス通り、カタルーニャ広場周辺、プラット空港、ホテルロビー、サグラダファミリアやグエル公園等の観光地、カテドラルを中心としたゴシック地区、カンプ・ノウ・スタジアム周辺、モンジェイックの丘等外国人旅行者が多く集まる場所で被害(主にスリ及び置き引き)が多発しています。また、市内各所(前記観光地等の他、グエル別邸、ディアゴナル通り周辺、グエル公園、サン・パウ病院、フランサ駅等)において私服警官を装った偽警官による詐欺事件が発生しています。
(ハ)コルドバ
花の小道、メスキータ付近、ユダヤ人街等の観光地においてスリや置き引きが発生しています。
(ニ)グラナダ
サンニコラス教会付近、アルバイシン地区においてひったくりや首絞め強盗が発生しています。
(ホ)グラン・カナリア島
ラスパルマス港周辺全地域、サンタ・カタリーナ公園周辺、フェルナンド・グアナルテメ周辺、シウダ・アルタ周辺の商店街地域(ラス・チュンベーラス地区、
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チャマン地区、ヒナマル地区)、サラテ地区、フェリア・デル・アトランティコ地区、島南部観光地(プラジャ・デル・イングレス)。
(ヘ)テネリフェ島
レイナ・ソフィア国際空港、ラス・アメリカス海岸周辺、ラス・テレシータス海岸、テイデ国立公園。
(2)被害発生時間帯
夜間の他、12時から18時までの時間帯に被害が多く発生しています。これは、この時間帯がスペインの昼食時にあたり、人通りが比較的少なくなるためと考えられます。なお、同時間帯における犯罪被害は228件、全体の約45%となっています。
(3)年代・性別
20代から30代の被害者が最も多く、全体の約57%を占めています。性別では、男性の被害者が若干多いものの、大きな差は見られません。
5.主要な犯罪
(1)スリ
駅のエスカレーター、地下鉄やバス内、観光名所、路上などにおいて、小銭等をばら撒き、又は話しかけたりして、歩行者の注意をそらし、ショルダーバッグやバッグ等から財布を抜き取る(グループが取り囲んで犯行に及ぶケースもあります)。また、地下鉄車内等で、腕にかけた上着等で鞄を覆って犯行に及ぶケースも多く確認されています。
対策:外出の際は、パスポートや多額の現金、カード類、航空券等の貴重品は極力持ち歩かないよう心掛ける。
なお、やむを得ず持ち歩く場合には、貴重品等を一か所にまとめず、小分けして分散して身に着けるなどの注意が必要。
周囲で注意を引くこと(前を歩いている人が小銭を落とす、突然話しかけられる等)が発生した場合は、まず、自分の手荷物に注意を払い、周囲に不振人物がいないか確認してください。
○目隠しスリ
犯人は、地下鉄などで新聞を読みながら近づき、その新聞で被害者のカバンやポケットを隠しながら財布などを盗む。
対策:不審人物が接近して来る場合には、直ちにその場を離れることを心掛ける。また、人込みですれ違う場合には、荷物に注意を払うよう心掛ける。
○エスカレータースリ
エスカレーター及び階段において、歩行者の前後を犯人が2~3人で取り囲み、前方の人物が、物を突然落として、落とした物を探し始める。歩行者が探すこと
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を手伝っている隙に、他の仲間が、歩行者のカバンやポケットから財布などを盗む。
対策:犯人に取り囲まれそうになったら、直ちにその場を離れるようにする。犯人が物を落とした場合でも、手伝うことをせずに見過ごすよう心掛ける。
○ケチャップスリ
犯人がケチャップやマスタード等を意図的に歩行者の衣服に付けて、歩行者が指摘されるなどして気付き、自身で衣服の汚れを拭き取ろうとする際、犯人は拭き取る手伝いをすると見せかけて、歩行者のカバンやポケットから財布を盗む。
対策:衣服に汚れなどが付着していることを指摘されても、その場で衣服を脱いで汚れを拭き取ることをせず、また、親切に拭き取る手伝いをする人物がいても応じないことが肝要。
○物売りスリ
歩行者に花束や絵はがきを売りつける素振りで身体に押しつけている隙に、犯人はカバンやポケットから財布を盗む。
対策:商品を売りつけるような物売りに遭遇した場合には、直ちにその場を離れることを心掛ける。
○切り裂きスリ
カッターなどでバッグを切り裂いて、財布などを盗むもの。地下鉄車内で発生。
対策:カバンなどは肩に掛けずに抱えるように持ち、また、周囲の人物には接触しないよう心掛ける。
(2)置き引き
犯人は地下鉄駅構内、レストラン、ファーストフード店、ホテルのロビーやレストラン、空港、バスターミナル等において、小銭等を故意に落としたり、落とし物を拾うなどして話しかけ、被害者の注意をそらして、足下や隣の座席に置いてあるバッグ等を盗む。
対策:ビュッフェ形式の食事の際には、常に荷物を身に着けることを心掛ける。また、荷物を足下に置いたり、椅子に置く場合であっても、常に荷物に注意を払うよう心掛ける。特に自分の周りで気を引くようなことが起きたら、まず持ち物をしっかりと確認する。
(3)ひったくり
犯人は裏通りや物陰を利用して待ち伏せし、通りかかった人のショルダーバックなどを奪い取る。前方の路上で待機する仲間とバイクで逃走することもある。
対策:道を歩くときは車道側を避け、荷物は車道側の手に持たず、しっかりと身体の前方におく。
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(4)首絞め強盗
犯人は人通りの少ない路上や、オスタル(安価で宿泊できるホテル)の入口において、背後から突然首を絞めて、被害者が気絶している隙に、所持品を盗む。薬品のような物を嗅がせ、昏睡状態に陥っている間に犯行に及ぶ例もある。
対策:被害は、特に土日及び祝日の14時~16時の昼食時間帯に多発しています。昼食時間帯に人通りの少ない道を歩く際は、常に周囲に注意を払って行動し、不審者の存在を確認した場合には、直ちに、近くの商店などに避難して、回避に努めるよう心掛ける。
(5)睡眠薬強盗
見知らぬ男が親しげに近寄ってきて、被害者に「昼食を一緒にしよう」と持ちかけ、睡眠薬入りの食べ物(パンや鶏肉など)を提供し、被害者が気絶している間に所持品を盗む。
対策:見知らぬ人物から勧められた食べ物、飲み物は、絶対に口にしないようにする。
(6)偽警官
警察を名乗る私服の男数人が、警察手帳らしき物を見せて信用させた上で、所持品検査と偽り、財布などを取り上げ、財布からお金やクレジットカードを抜き取る。
(これまでに確認されている事例では、全て偽私服警官によるもので、偽制服警官によるものは報告されていません。)
対策:最寄りの警察署等に行き、制服警察官の立会いを求める。また、クレジットカードの暗証番号を尋ねられても、絶対に教えないことが大切(以下、「偽警官の主な特徴」を参照)。
なお、ブランド店が並ぶマドリード市内のセラーノ通りでは、詐欺事件の防犯の観点から、また、空港や駅では密入国者摘発等のため私服警官が巡回しています。これらの場所では、日本人旅行者が私服警官を偽警官と思いこみ、公務執行妨害の容疑で一時拘束されるケースも起きていますので、職務質問をされた場合には、偽警官か否かを見分けることも重要です(偽警官と思しき人物の特徴や、その車両ナンバーをメモするなどして、直ちに警察に通報されることも良いでしょう)。
<偽警官の主な特徴>
○警察手帳らしき偽物の手帳やバッジを一瞬しか見せない。
○財布の提示を要求する(※警察官からパスポートの提示を求められることはありますが、財布の提示を求められることはありません)。
○インド系、東欧系或いはパキスタン系と思しき人物で、スペイン語が流暢ではなく、英語で話し掛けてくる場合もある。
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(7)宝くじ当選を装う詐欺事件
スペインを始め、ヨーロッパ等から「貴殿は(架空の)主催の宝くじに当選しました。賞金を受け取るためには○○○宛に保証金、手数料として所定の前金を支払う必要があります。」旨の内容が、手紙、FAX、電子メールなどで送付され、受領者がその指示通りの金額を送金しても、賞金に関する連絡が無く、そこで騙されたことに気づくというもの。
対策:本人が応募もしていないのに宝くじの当選通知が来るということ自体不自然であり、上記連絡があっても、詐欺の可能性を考慮し、安易に信用して送金しないよう心掛ける。
(8)その他
○物乞い盗
数人の子供が物乞いする振りをして近づいてきて被害者の注意をそらし、テーブルの上の携帯電話や椅子の背もたれにかけたカバンなどを盗む。
対策:物乞いを相手にせずに、直ちに放置してある所持品を持つことを心掛ける。
○車の窓ふき盗
信号で止まった車の窓を拭いてチップを要求し、運転者の気をそらしている隙に、ドアを開けて車内に放置してある物を盗む。又は運転者が窓を開けた際に車内の物を盗む。
対策:「窓拭きの必要はない」ことを示し、相手にしないようにする(窓やドアを開けないようにする)。
○パンク盗
高速道路などで、タイヤがパンクしていることを指摘し、車両を停止させる。タイヤの確認や、修理をしている隙に、車内の物や、車両自体を盗む。
対策:「タイヤがパンクしている」と指摘されても、その場で停止して確認や修理を行うことをせず、取り敢えず安全な場所まで走行させる。確認や修理のために車外に出る時には、必ずドアロックをするよう心掛ける。

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